コスプレ撮影をカメラマンとして手伝ってほしいと言われていて、先日ついに撮影スタジオに足を運び撮影をおこなってきた。
当日の流れからビギナーが撮影を通じて感じたことなどを解説していく。
コスプレ撮影の種類
コスプレ撮影にも色々種類があるようで、基本的には
- 屋外撮影
- イベント撮影
- スタジオ撮影
この3つがあり、個人撮影、大型合わせ(複数人での撮影)があるそうだ。
今回場合は個撮+スタジオ撮影になる。
用意したもの
撮影に際し用意したものがこちら。
- ライカQ
- Canon EOS 9000D
- ストロボ
先日購入したライカQをメインで使用するつもりだったんだけど、念のため借り物のCanonも持っていった。
実際の撮影で両方使用したんだけど圧倒的にライカQが自分に馴染んだのでCanonの一眼レフは即お役御免。設定が多すぎて今の俺には扱いきれない。
現地到着から撮影までの流れ
今回の撮影は名古屋の矢場町にある33studioを利用した。
10:00~17:00のフリータイム利用で料金は3,000円
基本的に大型スタジオでの撮影はシェア利用で、スタジオ内を複数グループが同時利用する方法が用いられている。
火曜日の朝イチから利用したんだけど、撮影終了まで他の利用者が来なくて、貸切状態で利用することができた。
33studio
撮影場所はこんな感じ。
教室や、グラフィティ、ライブハウスから黒ホリまで様々なシチュエーションが用意されていてバリエーションはかなり豊富。
受付手続き
最初に受付で料金を前払いして、電源ケーブルを渡されたら後は閉店までお好きにどうぞ、って感じで非常にラフ。スタッフが見回りをしているわけでもなく、基本受け付けにいるので必要なことがあればその都度声掛けをするので初心者的にはのびのびと撮影ができてありがたい。
最初に渡された電源ケーブルを利用して各エリアに設置されているボックスライトを利用することができる。
被写体のメイク時間があるため、一時間ほど休憩スペースで待機をしていたんだけど、その間に撮影のhow toをザッピング。参考になった記事は以下のリンクから。
https://profoto.com/jp/profoto-stories/six-setups-for-beauty-lighting
https://jyounetsu.site/2019/09/23/【時計の針で覚える】コスプレ撮影のお手軽ライ/
https://xico.media/tutorials/training-lighting/
https://xico.media/tutorials/acryl-portrait/
撮影開始
今回は被写体のキャラが呪術廻戦の五条悟だったので和室や、ファンシーな部屋はスルー。
路地裏風のエリアとライブハウスのエリアに絞って撮影を始めた。
実際に撮った写真はこんな感じ。※Lightroomで加工済
撮影方法に関して、初心者があれこれと手を出すのは危険と判断したため
- ボックスライトは一灯のみ
- 三脚などは使わず手持ち撮影
- ポージングの指定も無しで被写体に全任せ
で挑んだ。
ボックスライトが一つあるだけでここまで写真が良くなるのかと正直驚いた。ライティングは正義。
3枚目の写真はスモークマシンを使って撮影。
まとめ
実際にコスプレスタジオで人を撮影してみた感想は、光をどうやってコントロールするか、これに尽きると感じた。
一眼レフの上位機種と高品質なレンズを使えば当然光をキャッチするレンジが広くなるから、調整が最低限でもハズレの少ない写真になる、逆に設定を詰めに詰めて自分が表現したい状態にチューニングすることも勿論可能。
ただライティングさえうまくハマればiPhoneでも相当いい写真が撮れるはずだと素人なりにライティングを行って感じた。
グレードの高いカメラはレンジが広い分設定も膨大に存在する。それを撮影中にその場その場で判断して最適解をたたき出すのは至難の業。
それなら自分のような初心者はカメラの設定はほぼオートで撮影に臨んで、ライティングと被写体との感覚の擦り合わせに時間を割いた方がいい作品になるはず。
その点最近購入したライカQは徹底的に操作画面を削ぎ落としたミニマルなカメラなので撮影に集中することができた。
購入資金をどこに割り振るか
実際に撮影を体験して感じたことなんだけど、やればやるほど、「あ、ここなら広角のほうが良いな」とか「こっち側にライトあったらな」と思うシチュエーションがあった。
そこで照明なりレンズなりを躊躇なく買えれば良いんだけど、最新の一眼レフと交換レンズを買えば余裕で2.30万は超えてくる世界で、三脚やメンテ用品、防湿庫など周辺機器もちゃんとしたブランドを見ると驚くほど高い。そして所謂【レンズ沼】というやつにハマれば際限なくレンズを購入するはめになる、カメラを趣味にするというのは業が深すぎる。
本当にカメラが好きでたまらない、休みの日は全て写真に捧げたいような人なら上記の機材をすべて揃えて沼にハマっても構わないとは思うんだけど俺にその覚悟はない。無理。
彼女が所有しているCanonの一眼レフを借りてレンズを買い足すことも検討したがそれならライティングの機材を必要最低限買い足して、ライカQ(こいつはこいつで高いんだけど)ひとつでどこまでいい撮影ができるかに振り切った方がコスパ良く楽しめそうだなーと感じた。
コスプレ撮影は楽しい
スタジオ撮影×コスプレを初めて体験したわけだけど、快適な環境かつ創意工夫の余地がある自由度の高い撮影が可能で、今まで屋外で軽く撮影をしていただけの自分にとってはかなり面白い体験だった。
ライティングや撮影周りの知識がある程度頭に入っていれば今後色々と役に立ちそうなので引き続き月一くらいで撮影を継続していこうと思う。