今月読んで面白かった本を紹介するコーナー、
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今月読んで面白かった本:2019年4月版
ピクサー流 創造するちから
今や世界的に有名なアニメーション映画制作会社の歴史が知れる一冊。
タイトル通りピクサーが実践している創造性や経営術を高めるための手法を紹介しているマネジメント本なんですが、どういった経緯があってピクサーが出来て今に至るのかという歴史を知れるという意味で2度美味しい本。
あそこまでクオリティの高い作品達も最初は目も当てられない駄作であったという事と、それをいかにして駄作から名作に変えていくのか、ここら辺はクリエイターじゃなくても知っておくと新しい物事に取り組む際に力になってくれるのでは。
トイストーリーも新作出るので改めて見直したいすな。
シーソーモンスター
伊坂幸太郎氏の新作、二部構成になっていて、一部は昭和、二部は近未来をテーマにした作品。
伊坂節は健在で相変わらずスルスル読めます。
国家や陰謀、抗えない大きな波みたいなものに非力な一人の人間が抗う。みたいなテーマがちょくちょく伊坂作品では出てくるんですが二部はそれに近いのかな。
近未来はテクノロジーが発達しすぎた結果ペーパーレスよりも手紙などのアナログな伝達手段の方が情報が漏洩せず信頼がおける手段であるってとこにニヤッとしました。
過去作の「魔王」でも安保法案の際の反対派の熱狂とも言えるような盛り上がり方に警鐘を鳴らすような事がその事象の数年前に描かれていたりしますしね。
エッセイの「3652」でも自身は過度の心配性であると書いていますが、氏は洞察眼に長けすぎているのだろうなあと。
伊坂さんは学生時代に自分を読書好きに導いてくれた作家さんなのでどうしても贔屓目に見てしまうのですが、伏線も簡単に判ってしまったり終盤に向けてのカタルシスが薄くここ最近はかなり下降気味かと。それでもそこらの小説よりは数倍面白いです。
宅飲み残念乙女ズ
凪のお暇と同じ作者の作品。
家で出来る激安レシピを紹介しつつ、独身女子達がグダグダ言いながら宅飲みする漫画
ブロッコリーの茎をごま油で炒めてオイスターソースかけるとザーサイ味になるってやつめちゃ美味い。
北北西に曇と往け
17歳の少年「慧」が探偵業を営みつつ、アイスランド島、北緯64度のランズ・エンドで暮らすそんな物語。
今の所今年ナンバーワンで面白いっす。
旅好きには堪らない作品、良すぎて別記事書いてますんでこちらもどうぞ。

乱と灰色の物語
北北西に曇と往けと同じ作者の過去作。
見習い魔法使いの女の子「乱」の成長を描いたファンタジーなんですが、とにかく作画が秀麗で魔法の描き方、女性の可愛らしさの魅せ方が本当に上手い。
kindleで買ったんですが紙の本で書い直そうかなあ。
違国日記
35歳の少女小説家が、遺児の15才の中学生の少女を引き取って一緒に暮らす話。
この作者の描く人物の言葉は媚びが無くて良い。
言葉選びのセンスが卓越していて、読んでいて気持ちがいいし美しい。
チェンソーマン
ツイッターでバズってた漫画。
デビルハンターとして雇われる貧乏少年デンジ、その悲惨な生活から「チェンソーマン」として覚醒するまでの流れが秀逸で、一話で完全に気持ちを持っていかれる完成度の高さ。
ジャンプらしからぬダークさで良き。
昴とスーさん
プチSFな恋愛作品。
最近は女性作家さんの隆盛が凄い。特に感情の機微の捉え方は男性には無い視点で描かれているのでただただ脱帽。
変わらぬ愛って所に軸がある作品かと思うので、例えば自分の恋人が寝たきりになってしまったり障害を患ってしまったとして、今と同じ愛情を同じようにかけてあげれるのだろうか?って疑問を投げかけられてるような作品です。
甘々と稲妻
妻を亡くした料理下手な旦那が子供の為に料理を覚える漫画。
ご飯もの×育児もの
キャラのタッチが柔らかくて、娘のつむぎが可愛すぎる&ご飯が美味しそうなので無限に読んでいられる。
五等分の花嫁
辺境の老騎士 バルド・ローエン
漫画に出てくる老騎士は大体クソ強いのが相場ですが、その老騎士が引退し旅をする物語。
異世界転生俺TUEEE系に飽きたけどファンタジーは読みたいってなったらおすすめかと。
ゆるキャン△ 8巻
今回も最&高
まとめ
今月も漫画読みすぎ。