今月のおすすめ本

今月読んで面白かった本:2019年7月版

このシリーズ、前回投稿したのが4月だったので丸々三ヶ月空いてしまいました。

まあーーーーーー普通に記事書くのをサボってました。いかんいかん。

適度に己を甘やかしつつまた再開したいと思います。他人には優しく、自分にはもっと優しく!!

前回はこちら

今月読んで面白かった本:2019年4月版今月読んで面白かった本を紹介するコーナー、 過去記事はこちら http://eureka-culture.com/2019/...

 

今月読んで面白かった本:2019年7月版

クジラアタマの王様

我らが伊坂幸太郎大先生の新作。前作のシーソーモンスターから三ヶ月ほどで新作を出してくれるあたりファンとしては非常に嬉しいペースですな。

作品の中にバンド・デシネの様な挿絵を挟む、伊坂作品では初の手法を取り入れた作品でした。

夢と現実が交錯するパラレルワールドなお話。

作家の西加奈子さんも「サラバ!!」でSNSで炎上した人を執拗に叩く連中の事をイナゴの大群だと表現して書いていたけれど、今回の伊坂作品でもネットでの炎上や集団心理の恐ろしさ、みたいなものに対する警鐘や現在の日本における異様な閉塞感みたいなものを文章として表現してくれているので、あーそうそう、そう言って欲しかった、と語彙力のない私は思いました。

社会風刺や数十年後に起こりうるであろう未来の予測などを織り込みつつ、圧倒的にエンタメな作品に仕上げる手腕はさすが伊坂さんでした。

きりこについて

オードリーのオールナイトニッポンが大好きでいつも聴いておるのですが、過去回で作家の西加奈子さんが出演されていて、その際の柔らかい話し方や物事を捉える洞察力の鋭さに心打たれて、著書を大量購入しました。

「きりこは、ぶすである。」という一文から始まり、最初はこいつぁどう着地するんだって思ってましたが暖かくて美しくそして笑える作品でした。

この人がどの作品でも一貫している芯の部分って、自分は自分らしくありなさいというメッセージなのかなあと。僕のようなどうしようもない人間は西さんの作品を読むと涙がちょちょぎれます。

あと猫万歳な小説なので、猫好きおよび猫飼いの皆々様は必読すべし。

まにまに

西加奈子さんのエッセイ。

生活を営む上での着眼点がほんとに素晴らしいなあと

「種」という話がとても好きでした。SNSが蔓延ったせいなのか、生活のふとした瞬間の美しさを捉えてしっかり感動できる人ってどんどん減っていってしまっているような気がする中で、こういう思想を持っている方が嬉しいし、自分もこういう人達に近いところにいたいなあと思う。

オードリーのラジオに出演していた時に言っていた「どんどん時代遅れになっていこうや!」って言葉の本質ってそこなのかなあ。西さんの暖かさが沁みる作品。

西加奈子さんの人生に影響を与えた作品も知れるので、ここからさらに深堀してから著書を再度読むと面白そう。トニモリスンを激推ししていたのでとりあえず読みます。

そして生活はつづく

今や知らぬ人はいない星野源さんのエッセイ処女作。

「全ての人に平等に課せられているものは、いずれ訪れる『死』と、それまで延々とつづく『生活』だけなのである。」

星野さんはエッセイの中で「生活が嫌いだ」と綴っていて、だからこそそんなつまらない生活を面白がろうとこのエッセイを書くに至ったと仰っておるわけですが

この曲とか

この曲の

歌詞を読むに、誰よりも生活における瞬間の美しさを大事にしている方だなと思いました。

お腹がめっちゃ弱いとか、下ネタの話とかが明け透けに書いてあってユーモラスで親しみが湧くエッセイでした。

弱さを認めて、語れる人の方が断然強いしかっこいいぜ。

怪獣の子供

映画化で話題になった原作。

神秘、森羅万象、生命に関する全ての原液を凝縮したみたいな漫画。

圧倒的な画力で壮大すぎるストーリーを描いているので全く万人ウケしないし、するつもりもないんだろうなって作品。

海に対する美しさや畏怖をここまで表現している漫画って他にないんじゃないすかねえ、ストーリーの合間にある海辺の人々が語り継ぐ逸話みたいな話が印象深くて好きでした。

可愛いだけじゃない式守さん

Twitterで話題になってた漫画の一巻。

最近の時代を象徴しているのか、皆無意識かで感じておるのか、どのジャンルの作品でも逞しい女性と少しなよっとした男性の組み合わせ最近増えましたね。

絵がちょっと古い感じで美麗でよき。

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込

愛するオードリーの若林さんのエッセイ。

売れない若手時代から、売れてからの生活、相方の春日に対して思うことや、世間と己のギャップをつらつらと語った一冊。

世間の当たり前とされている事と、自意識との葛藤が本当に共感できて、この感覚を言語化してくれた若林に救われた人沢山いるのではなかろうかと。

この本を拗らせた中二病だと解釈する人はこれまでもこれから先も上手に人生を謳歌する類の方々なんだろうなあと思います。

ワンナイト・モーニング

ジャケ買い。

タイトル通りで、一夜を過ごした男女が朝食を食べる話。一話完結。

情事と日常みたいな感じの本は最近多いですけどその中でも、絵柄がマイルドなお陰かえぐさも無くスッキリ読める一冊。

まとめ

今月は小説とエッセイが多めでした。

好きな小説家を見つけるとその人の作品を片っ端から読む傾向があるので、作家別のオススメ本ランキングとか記事にしたら面白いなあ〜と思いました。

とりあえず伊坂幸太郎、原田マハ、西加奈子あたりからまとめようかと思います。