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西野亮廣『新世界』はオンラインサロンのガイドブックである。

 

今や日本有数のインフルエンサー西野亮廣氏の新刊「新世界」を読みました。

お笑い芸人・絵本作家・起業家、インフルエンサー….etc

様々な肩書きを持つ西野氏の待望の新刊ということで発売から少し経ってしまいましたがようやく読むことができました。前作の「革命のファンファーレ」がとても面白かったので期待大。

 

西野亮廣「新世界」ってどんな本なの?

 

西野亮廣の軌跡

「はじめに」で彼の芸人としてのスタート、苦悩や相方の失踪、無期限の活動休止、

レールを敷かれた芸能界、お笑いの道からの決別に至った経緯が描かれています。

今では絵本『えんとつ町のプペル』がベストセラーになったり、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数が約1万2000人を突破したりと、話題に事欠かない成功者となった西野さんですが、25才の時に「このまま芸能界で先輩芸人が作ったレールの上を走っても一番にはなれない。」との思いからテレビ業界から離れる事を決意します。

そこからの先輩芸人、同期の芸人、世間からの執拗なバッシング。

このキングコング西野なら誹謗中傷しても良い、みんなのおもちゃにしても良い、みたいな風潮があったのは自分もよく覚えています。

先輩芸人がテレビで「あいつは楽屋で話もせずに絵を描いて〜〜」みたいな話で意識高い系(笑)みたいな嘲笑をしていたり、ネットではM-1グランプリでスベったネタを執拗なまでに叩く。みたいな事がしょっちゅうおきてました。

え?なんでこの人こんな叩かれてんの?って思った記憶があります。

この本で描かれている事。

そんなバッシングを乗り越え、失敗と成功を繰り返しながら彼が直面した『お金の問題』や『お金と信用』についての知見が語られています。

新世界で語られる『お金と信用』

 

クラウドファンディングとは信用を換金する装置。

西野さんは絵本『えんとつ町のプペル』を作る際の制作費を「クラウドファンディング」で集めました。

クラウドファンディングとはインターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法です。

上記の例で言えば「絵本が作りたい!制作費を~~~~円出資してくれた人にはリターンとしてサイン入りの絵本を発売日より早くお届けします!」

など、出資額に応じて報酬(リターン)が得られる仕組みです。

このクラウドファンディングで不特定多数の人から出資を受けるために必要なのが「信用」なのだとこの本では書かれています。

この本に出てくる人物を例に挙げると1日50円で何でも屋をするホームレス小谷さんや、はれのひ騒動で成人式を行えなかった新成人のために開催された「リベンジ成人式」を企画した田村Pなど、誰かの為に利他的に動くことによって彼らは「信用」を貯め、その信用を使い、自分たちが本当にお金が必要な時にクラウドファンディングというツールで「換金」をしているのだそうです。

 

日給や時給で働き「お金」を稼ぐのか、その瞬間はお金にはならなくとも誰かのために動き、働き「信用」を貯め、然るべきタイミングでお金に換金するのか、今の時代にはお金を稼ぐための選択肢が多数あるという事ですね。

信用を得るためには嘘を捨てろ

その信用を得るために必要なのが「嘘をつかない事」

例えばテレビのタレントさんなどは、テレビを観ている視聴者に向けて商品を紹介しているように見えますが、実際はテレビの制作費(およびタレントのギャラ)を出資しているスポンサーに対して、「スポンサーの都合の良いように立ち振る舞わなければいけない」

昔の時代はそれでも良かったのですが、SNSが発達した結果

テレビタレント→「このご飯屋さんの看板メニューがすごく美味しい!ボリューミー!」

視聴者→「この店気になるなあ、そうだtwitterで行った人の感想見てみよう!」

twitter→「店員の愛想も悪いし、値段が高い!量も少ない!!」

このように今までは知りうることができなかったテレビ側の都合の良い「嘘」が物凄いスピードで露見する世の中になってしまい、その「嘘」をつかされたテレビタレントの信用が下がってしまう。

その結果認知度は上がるが信用度は下がるという事態が起こるわけですね。

ベッキーとゲスの極み乙女の川谷さんの不倫騒動が良い例ですね、

ベッキー→テレビタレントとして認知度を上げ続けていたから、不倫騒動でレギュラー降板、CM降板。今や殆どテレビにでていない。

ゲスの極み川谷→ミュージシャンとして良い楽曲を提供するという「信用」を積み重ねてきていたから、騒動の後でも人気は変わらず。

これからの時代は信用を貯める「貯信」そして嘘をつかなくても良い環境に身を投じる事が必要なんですね。

 

オンラインサロンという選択肢

 

数々の企画を「クラウドファンディング」によって成功させてきた西野さんでしたが、クラウドファンディングの「打ち上げ花火感」が支援してくれる人を飽きさせてしまうという問題点に気づき、軸足をオンラインサロンへと移していきます。

月額1,000円で入会できる「西野亮廣エンタメ研究所」ですが、仕組みは芸能人のファンクラブに近く、一つ大きく違うのは「お金の流れが入れ替わる事がある」という事。

普通、ファンクラブであれば会費に応じて、サービスを受ける事が出来ますよね(ファンクラブ限定の会報、限定ブログ、優先チケットの確保など)

オンラインサロンでは「サロンメンバーがお金を払ってプロジェクトに参加する」事があるというのが大きな特徴だと西野さんは語っています。

「面白いイベントやプロジェクトに参加する」という完成させるまでの苦労や達成感を得ることにお金を払う人がいるということです。

そしてその「面白いイベントを作り上げた自分」という経験や実績が信用を生み、後々にマネタイズしていく可能性に繋がってくると。

これが一番最初に述べた「貯信」に繋がってくるんですね、

 

オンラインサロンというのは小さな町、コミュニティというのが一番近い表現なのかなと。

まとめ

 

お笑い芸人としての華々しいデビューから25歳でテレビの世界と決別し、絵本「プペル」の爆発的ヒット、クラウドファンディング、革命のファンファーレ、しるし書店、そして未来のこれからと、ビジネス本というよりは彼の半生を綴った自伝だと感じました。

彼が今まで出版してきた本や、ブログからの引用が多く、過去の著書を読んだ方には少し物足りないかも

オンラインサロンって言葉がここ1〜2年でかなり使われるようになりましたが、西野さんが運営しているオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は現在国内最大数の1万2千人。

全体的に感じるのはオンラインサロンへの誘導的な意味合いが強い本だなと。

「新世界」の中盤以降は殆ど西野亮廣エンタメ研究所の内容の説明、加入する事へのメリットに割かれているなと感じました。

オンラインサロンで得をするのがその中で発生するプロジェクトに参加することができる能動的な人、尚且つそこでギャランティーを得ようと思うならそのプロジェクトに見合った能力がなければいけないので、オンラインサロンに加入している9割の人はただプロジェクトの進捗を眺めるだけになってしまうので、かなり人を選ぶのかな、といった感想を持ちました。

 

ただ彼の行動力、熱量は見習うべき点が多いですし、単純に新しい試みをしようとする様を見ているのはワクワクします、そういう感覚を得たいから所謂ROM専でも入会する人は多いのかなと、ここら辺は個人の価値観によるので何とも言えませんが。

 

現代のお金の価値やビジネスモデルなどを手っ取り早く知るには面白い本だと感じました。

 

こんな人にオススメ!

今話題だけど西野亮廣ってどんな人?

オンラインサロンってよく耳にするけど何?

クラウドファンディングって?