映画

『しあわせのかおり』を観て蟹シュウマイが食べたくなった。

 

 

料理映画に目がないんですよ、調理シーンの手際の良く作られていく様々な料理、調理中に厨房から聞こえる料理が仕上がっていく音、それを食べる人たちの小さなドラマ。

 

書いてるだけで涎出てきました、、

そんなわけで今回紹介したい映画がこちら。

 

 

しあわせのかおり

  金沢の港町にある小さな中華料理店「小上海飯店」。デパート店の営業として働いていた山下貴子(中谷美紀)は、小上海飯店の店主王慶国(藤竜也)にデパートへの出店交渉を試みるが断られる。だが、貴子は小上海飯店の料理の味に魅かれて一人の客として通い続けるようになる。

貴子が通い続けていたある日、店主の王は病により倒れてしまう。王の病状を知った貴子は見舞いに病院を訪れ、言葉を交わすうちに二人の気持ちが向い合った。

後日、小上海飯店を訪れた貴子は、王の故郷である中国の紹興の話を聞き、仕事を辞め王に弟子入りするという大きな決断をする。

王に弟子入りした貴子は、中華料理に関する作法を学び会得する日々が始まった。そんなある日、王が恩人と慕う永田百合子(八千草薫)から「息子の結婚式の宴を取り仕切ってほしい」という話が舞い込む。返事に困っていた王であったが、やがて「宴」を貴子に一任することを告げる。

そして、「宴」の当日。百合子などが円卓を囲む中、貴子は「宴」の料理を作り始めていく。

 

山も無ければ谷もない、だがそれがいい。

この映画、要約すると中谷美紀演じるOL山下貴子が脱サラしてめっちゃ料理上手くなるだけの話。

 

ほんとそれだけです、だがそれがいい。

 

主演の中谷美紀、藤竜也の過剰すぎない演技、優しい掛け合い、素朴だが優しい味(がするであろう)料理達。どこまでも丁寧に作られた映画だな、という印象です。

 

藤竜也の中国人っぽいたどたどしい日本語の使い方や、鍋の振り方、包丁さばきなど小技が効いております、さすがは日本が誇る名優。

 

中谷美紀は美しすぎてリアリティがないというか、「こんな小綺麗にした料理人おらんわ!」と突っ込みたくなる部分はあるんですが、それも彼女の美しさゆえというか….贅沢な悩みですな。

 

あとチョイ役で出てくる田中圭の清涼感が映画のダレ具合を締めてくれています。

 

コントラスト下げ気味のフィルムっぽい映像の質感もgood

 

一応嫌味ったらしい生活指導員が出てきたり、王さんがもう料理をする事が出来ない事に対して嘲笑する料理人たち、みたいなちょっとした”嫌な奴”みたいなのは出てくるんですがその嫌な感じも突き抜けないというか。映画の構成上とりあえず入れておきましたよ〜ってなもんです。

 

王さん達が中国に行くシーンは正直必要あるのか…?とは思いますが、オーバーな演技やどんでん返しもなく、でも鑑賞後には心がほっと温まる、そんな映画です。

 

 

料理の美味しさを際立たせる丁寧なカット

 

料理ものなだけあり料理が作られてゆく際のカットは見事でした。

包丁がまな板に当たる小気味いい音、中華鍋の中で跳ねる油の音。

料理が作られていくまでの過程を手抜きせず丁寧に描写していて、本来この映画は料理を軸にした師弟愛や人の温かさにフォーカスをあてた作品なんだと思うのですが、二人の話はいいからもっと料理シーン映してくれよ!!!ってな気持ちになるくらい調理シーンが素晴らしかったです。

 

日常に疲れてしまった人へ

 

映画って他の娯楽と比べて観るまでにものすごくエネルギーを使う気がするんですよ、これがアクションだったり、重たーいサスペンスだったりすると尚更。

映画みたいけどなんか食指が動かないな〜〜みたいな時あるじゃないですか。

そんな時に気負いせずダラっと観て「なんか元気出たな〜あとお腹すいた。」みたいな気持ちになってほしい映画です。

そしてそのまま中華料理屋に突撃して、トマトと卵の中華炒めと蟹シュウマイを食べましょう。

 

今回はこのへんで、それでは。